心と体

2010年9月 8日 (水)

救急医療の崩壊

どういう訳か?新型インフルエンザよりも、遥かに多くのノロウィルスに感染した患者さんが来院する。だいたい1:5位でノロの方が多いね。困ったもんだ。

どんな病気かというと、いわゆる昔から言われる、お腹の風邪。

下痢・嘔吐・腹痛・若干の発熱

で・・・・

治療法は確立されていません。有効な抗ウィルス薬もありません(現状)ガスターやビオフェルミンといった、痛みや下痢を緩和する薬を対処療法として処方し、症状が治まるのを待ちます。その間は、人肌に温めたスポーツドリンク等を飲んで、下痢や嘔吐による脱水状態にならないよう気をつけてください。下痢がひどい場合は点滴などの対処療法を行いますが、単なる水分補給なんで。

だから・・・・

腹痛が進行性でないなら

(一応、腸閉塞や盲腸といった可能性があるが)

救急の時間帯に来院しないで下さい。


病院にもよりますが、救急医療現場では細かい検査が出来ませんので(一部の大病院を除く)結局通常の診療時間に「もう一度来院」することになります。つまり、下痢・嘔吐で苦しい中、再度検査のために来院しなきゃならんのです。また夜間は院外処方を出しても、薬局そのものが開いていませんから… それにノロもインフルも最終的には患者の免疫で治すので、夜間睡眠削って免疫力を落としてまで、真夜中救急で来院するメリットないっす。


患者が救急医療を利用することとなったということは、耐え難い苦痛があるか、もしくは生命の危機が迫っているかなどの緊急性があることを意味する。この場合、正確な診断よりもこれらの緊急性に対する処置が優先される。(wikipedia)

つまり・・・正確な診断より素早い処置。が救急医療現場なので…あてにしないで!

ハッキリ断言するが誤診もあり得るものなのである!


高度医療を求める傾向から、軽症の患者が二次医療を提供する救急指定病院に休日や夜間に集中し、病院が本来の機能を果たせないという現象が生じている。また軽症での救急隊要請が増加しているため救急車が常に出動中となってしまうなどの問題も生じている。
また深夜の救急医療の場に「昼は仕事をしているので、今すぐ専門医に診てもらいたい」「3ヶ月前からおなかが痛い」「普段通院でもらっている薬が欲しい」「眠れない」「さみしい」「平日は会社・学校に行っていて日中には病院には行けない」など、救命救急の場にはそぐわない患者が来院するケースが目立ってきている。このため当直医の負担は著しく、当直の翌日が休みになる勤務態勢をしいている病院は少なく連続36時間以上働き続けることとなり、燃え尽き退職する医師や過労死をする医師も増えている。また自治体による小児医療の無料化に伴い、無料である気軽さから病院のコンビニ化が顕著となり小児科医の疲弊もすさまじくなっており、元々慢性的な過重労働であった小児科医の減少も著しくなっている。
小児の救急疾患は重篤である場合が少なくないが、近年小児科を設置している病院の減少等もあり小児の救急医療体制が急務とされている。
出産取り扱いの予約をしているわけでもない病院の救急外来に押しかけ、強引に出産するケースが増えつつある。このようなケースでは分娩費用等を支払わないケースが多く、病院を経営面から圧迫している。また、妊娠しても出産ぎりぎりまで産科に行かない妊婦は、状況が不明なためリスク上、救急医が拒否する場合もある。(wikipedia)

上記の

「昼は仕事をしているので、今すぐ専門医に診てもらいたい」「3ヶ月前からおなかが痛い」「普段通院でもらっている薬が欲しい」「眠れない」「さみしい」「平日は会社・学校に行っていて日中には病院には行けない」など、救命救急の場にはそぐわない患者が来院するケースが目立ってきている。

これ、マジで多い。

バカ患者が増えすぎ。

下手に断ると、クレーム入れてくるので手に負えない。

早く救急医療の不適切利用に対する罰則や、もしくは1万円程度の救急利用代金を徴収すべきだと思う。不適切かどうかは、医師の診断や救急救命士の判断で充分運用可能だからね。(救急救命士の判断がNGで医師がOKなら医師の判断が正で運用)


くれぐれも言っておくが・・・

ノロやインフルで来院するな!

と言っているのではなく、その症状が治療上緊急性を要さない場合、来るな!と言っているのである。

(インフルの検査して下さい。とか深夜3時にやって来るふざけた野郎は死ね! 突き指ごときで深夜11時に子供連れてくる親は死ね! あげくに救急診療のデメリットを伝えてぶち切れて「仕事で連れていけないじゃない!」怒り出す親も死ね!)

要は、病院は医療のコンビニじゃねぇぞ!医師は深夜のアルバイトのお兄ちゃんみたいに補充は効かねぇぞ!って事。

そして救急医療の現場で苦しんでいるのは医師だけじゃないぞ。医事課(要は深夜の受付業務)、看護師だってとんでもない超過勤務状態なんだぞ。(俺もその一人。もうすぐ逃げます。やってられません)

その判断がつかないなら、自治体の救急相談センターに電話して聞け!

(リンクは東京消防庁の救急相談センター)

とりあえず、私が勤務する現場では電話だろうと外来だろうと

受付でデメリットを伝える(つまり救急外来のデメリットを伝え、判断は患者に任せる)
その後、看護師による受付の可否の判断
受付後、医師の診断。
つまりね・・・受付やっていると、夜、全く眠れないんですよ。

電話はじゃんじゃん鳴り響き、半数は受付でブロック。

残りを看護師がブロック!

どうしようもないのは、しょーがないから医師が診断。

まぁ、受付の人材なんていくらでもいるでしょーよ!

はいはい、辞めますよ。もうじき!

だけど、このコンビニ受診と言われる問題について、偉そうな方々が解決不可能な提案ばっかりして(医師が足りないからだとか)中央社会保険医療協議会の「症状が軽いのに救急外来を受診する患者から特別料金を徴収する新制度」(とりあえず見送り)を批判するんですわ。

ハッキリ言ってやりたい。

「お前ら、受付だったら免許いらないんだから俺の代わりに勤務してみろよ!」

きっと腸煮えくり返って、考え方を改めるから・・・Images_2






追記
押尾容疑者が救急車を呼ぶべきかどうか?なんて、この記事見りゃわかるだろ。
世の中、こんなにも不正利用が多い。
ちょっとの様態変化で呼ばれちゃうのが救急車。
それを呼ばなかったんだから、保身ありきの行動でしょう。